2006年7月9日、世界のダンスフロアがひとつになった日——Shakiraの「Hips Don’t Lie」がMV公開され、ラテンポップの熱量がグローバルで爆発した瞬間だった。
1. Shakira「Hips Don’t Lie」MV公開(2006年7月9日)
「シャキーラ、シャキーラ!」という冒頭の掛け声から、すでに勝負は決していた。
2000年代中盤、MTVもチャートもこの曲に支配されたといっても過言ではない。
Wyclef Jeanとのコラボにより、クンビアやサルサの要素がクラブミュージックに融合し、Shakiraの妖艶かつ力強いダンスが映像で炸裂。2006年夏、世界が熱狂した名シーンである。
2. Calvin Harris ft. Rihanna「This Is What You Came For」MV公開(2016年7月9日)
リリース当初は「テイラー・スウィフト作詞関与」でも話題となった本作だが、やはり注目すべきはMVの完成度と中毒性。
EDMの頂点を極めたCalvin Harrisと、ポップ界の女王Rihannaによる“必要とされる曲”は、MVすらミニマルでありながら美しい。
一面の光に包まれた空間で踊るRihannaのシルエット、そのミステリアスさが逆に感情を増幅させる。
3. 5 Seconds of Summer「Youngblood」MV公開(2018年7月9日)
2010年代後半のエモ・ポップロック回帰の流れを語るうえで欠かせない1曲。
オーストラリア発の5 Seconds of Summerが、洗練されたバンドアンサンブルで世界的に再評価された転機だった。
MVでは年配のカップルが自由奔放に東京を駆け回るシーンが印象的で、“若さ”の定義をひっくり返す挑発にも見える。バンドの進化と映像のコンセプトが見事に融合した傑作。
音楽とは、国境を越える言語であり、映像はそのメガホンである。
今回紹介した3曲のMVはいずれも「音+映像」の融合によって、新たな文脈を生み出してきた。
来るべき夏フェスに向けて、ひとつでもプレイリストに加えてみては?
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