ルールを超えて心を解き放て──7月31日の名曲たち3選
誰に言われたわけでもなく、気がつけば誰かの期待に応えてばかり。そんな“無意識の縛り”に気づかせてくれるのが、音楽だったりするのです。
それぞれのスタイルで“自分らしさ”を貫いた3組のアーティストが、この日を印象づけてくれました。
目次
- Dua Lipa「New Rules」(2017年7月31日)
- Post Malone「Circles」(2019年7月31日)
- Arctic Monkeys「Do I Wanna Know?」(2013年7月31日)
Dua Lipa「New Rules」(2017年7月31日)
恋愛における“やってはいけないこと”を、マニュアルのように唱える。それも、自己暗示のようにスタイリッシュに。Dua Lipaの代表作「New Rules」は、失恋ソングでありながら、どこか勝者の凛とした余韻を残します。
2017年にMVが公開されて以来、1人の女性が次の一歩を踏み出す姿に共感した人は数知れず。女性支持が爆発的に広がったのも納得です。
2025年には最新アルバム『Radical Optimism』を引っ提げて、ワールドツアーの真っ最中。ステージ上でもこの曲は“決意のテーマ”として機能しています。
Post Malone「Circles」(2019年7月31日)
あたたかくも冷たい。明るいのに切ない。Post Maloneの「Circles」は、そんな相反する感情を一つに包み込んだ、まさに“壊れかけの関係”のメタファー。
2019年7月31日に配信リリースされてから、瞬く間にチャートを席巻。アコースティック寄りのサウンドにのせた淡々とした歌声が、逆にリアルさを増しています。「僕らは同じ場所をぐるぐる回ってる」──その感覚に、思わずハッとさせられた人も多いのではないでしょうか。
2025年の現在、Post Maloneはニューアルバム『F-1 Trillion』を引っ提げたツアーで全米を回っており、LA公演ではこの曲が観客の大合唱となった模様。もはや“過去のヒット”ではなく、彼の世界観を象徴する定番曲として生き続けています。
離れたくても離れられない関係を、激しさではなく“温度”で描いたこの1曲。サマーシーズンの静かな夜にこそ似合います。
Arctic Monkeys「Do I Wanna Know?」(2013年7月31日)
この重たいベースラインと、寝ぐせのようなヴォーカル。真夜中に送ったメッセージを、朝まで削除せずに眺めていたような──そんな情緒が詰まったのが、この「Do I Wanna Know?」。
UKロックの新潮流を切り開いたArctic Monkeysですが、2025年現在もヨーロッパのフェスに精力的に出演中。
演奏されるたびに歓声が上がるこの楽曲は、すでに“古典”としての風格を備えています。
恋と未練の温度差を、これほどクールに描いたロックナンバーは、なかなかありません。
おわりに
失恋、葛藤、未練──そんな言葉の周りには、案外“解放”の入口が隠れているのかもしれません。
今日紹介した3曲は、それぞれ違うジャンルながらも、「自分の気持ちを信じること」の背中を押してくれる名曲たちでした。
少し疲れた日には、今日の音楽があなたの心の静かな味方になりますように。
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