未来と過去が交錯する──7月22日の名曲たち3選
技術革新が進む一方で、音楽はいつも“人の声”を忘れない。1970年代の英国、2010年の欧州、そして2025年のアトランタ──7月22日にリリースされた名曲たちは、それぞれの時代を象徴しながらも、今の私たちの感情にフィットしてくる。不思議な感覚に包まれる3曲を、じっくり味わってみましょう。
目次
- Elvis Costello「Alison」(1977年7月22日)
- Prince「Future Soul Song」(2010年7月22日)
- Metro Boomin「Runnin’ Outta Time feat. Future」(2025年7月22日)
Elvis Costello「Alison」(1977年7月22日)
1977年7月22日、Elvis Costelloはデビュー作『My Aim Is True』でロック・シーンに鮮烈な印象を残しました。その中でも「Alison」は、切なさと皮肉が入り混じったバラードで、聴くたびに胸をえぐってくるような力があります。
情熱的なパンクの熱気の裏側で、こうした繊細なバラードが同居していた事実が、この時代の奥行きを物語っています。ライブでも定番の1曲で、2020年代の今もなお、若いリスナーからの共感を集め続けています。
Prince「Future Soul Song」(2010年7月22日)
2010年7月22日、プリンスがヨーロッパ各国で新聞の付録という形で発表した異色作『20Ten』。中でも「Future Soul Song」は、夢の中を漂うような浮遊感と、プリンスらしい粘着質なファンクネスが絶妙に溶け合っています。
派手さはないけれど、耳元にずっと残る“囁き系名曲”。配信サービスでは聴けないことで逆にレア感が増し、YouTubeで聴けるライブ音源やアーカイブ映像がファンの間で宝物のように扱われています。
Metro Boomin「Runnin’ Outta Time feat. Future」(2025年7月22日)
2025年7月22日リリース、Metro Boominの最新作『A Futuristic Summa』からの1曲「Runnin’ Outta Time」は、未来を見据えながらも、今この瞬間の焦燥をそのまま音にしたようなトラック。
トラップの重低音に、Futureのメランコリックなフロウが乗ることで、冷たくもエモーショナルな空気感を作り出します。すでにTikTokでは「夜中に聴きたい曲」として拡散中で、2025年夏のサウンドトラックとして定着しつつあります。
おわりに
時代もジャンルもバラバラな3曲が、ひとつの日付で繋がっている──それだけで、音楽の不思議と尊さを感じずにはいられません。7月22日という日が、あなたにとって新しい「音楽の記憶」のきっかけになりますように。
コメント