どこかで時代を変えた声──7月26日の名曲たち3選
「あの曲を聴くと、何かを諦めた自分がちょっとだけ報われる」──そんな経験、誰しも一度はあるはずです。今回は7月26日にゆかりのある名曲たちから、ただの流行では終わらなかった「時代を超える一撃」を紹介します。
目次
- Katy Perry「Teenage Dream」(2010年7月26日)
- Sam Smith「Too Good at Goodbyes」(2017年7月26日)
- OneRepublic「Counting Stars」(2013年7月26日)
Katy Perry「Teenage Dream」(2010年7月26日)
この曲が流れるだけで、真夏の記憶が一気によみがえる──そんな人も多いのでは。
2010年7月26日にiTunesで先行リリースされた「Teenage Dream」は、Katy Perryのキャリアを代表する青春賛歌。胸キュンという言葉がそのまま楽曲になったようなメロディと、ローラーコースターのように高まるサビ。
「君といると、初恋に戻れる」なんて、普通は言えません。でもKatyの声に乗ると、それが妙にリアルで、むしろこっちが照れてしまう。
Sam Smith「Too Good at Goodbyes」(2017年7月26日)
失恋の歌は数あれど、「別れに慣れすぎた自分」をこんなにもリアルに描いた曲はそう多くありません。
2017年7月26日、ロンドンで初披露されたこの楽曲は、その場で涙した観客も少なくなかったとか。ピアノとストリングスに乗せて、サム・スミスの柔らかくも痛々しいファルセットが胸を締めつけます。
別れが日常になると、涙も出なくなる。そんな虚無のなかに差し込む一筋の光。それがこの歌にはあります。
OneRepublic「Counting Stars」(2013年7月26日)
「寝る暇もない、夢を見るために」──そんな歌詞が一時代を築いたように、OneRepublicのこの曲はリリースから10年以上を経た今も、若者たちの人生賛歌として根強い支持を受けています。
MVが公開されたのが2013年7月26日。地下室での演奏シーンと、階上の信仰集会がシンクロするカット割りは、まるで“希望と混沌”のメタファーのよう。
そして何より、Ryan Tedderの声が持つ説得力。現実がどんなに荒んでいても、この曲が流れれば「もう一度やってやろう」と思える。
結び──“名曲”とは、時代とともに進化する言葉
今回紹介した3曲には、それぞれ違う風景があります。あるものは初恋を追体験させ、あるものは別れの痛みを抱きしめ、あるものは夜の不安を星の数だけエネルギーに変える。
音楽に“救い”を求めるのは甘えじゃない。むしろ、その声を拾える耳を持つことが、今日を生き抜く武器になるのかもしれません。
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