6月18日、響き続ける三つの音景――記憶の奥に残るメロディ

ブログ

6月18日、響き続ける三つの音景――記憶の奥に残るメロディ

音楽は、日付とともに記憶を封じ込めるタイムカプセルのようなもの。
今回は6月18日に生まれた印象的な楽曲やアルバム、ライブの中から、国内外で広く知られるアーティストにまつわる三つの出来事を取り上げてみたい。再生ボタンを押すたびに、記憶の奥で静かに再起動する“あの日の音”に出会えるはずだ。


Radiohead『OK Computer』リリース(1997年6月18日)

1997年6月18日、Radioheadのサードアルバム『OK Computer』が世界同時リリースされた。冷たく歪んだギターと浮遊感あるヴォーカルが描き出すのは、テクノロジーと孤独が交錯する90年代のリアル。その前衛性と普遍性を兼ね備えたサウンドは、当時のオルタナティブロックに決定的な一撃を与えた。「No Surprises」や「Paranoid Android」といった名曲群は、いま聴いてもまるで未来から届いた預言書のように響く。




Queen「It’s a Hard Life」リリース(1984年6月18日)

1984年6月18日、Queenが放ったシングル「It’s a Hard Life」は、クラシカルで荘厳なメロディと、フレディ・マーキュリーの圧倒的なボーカルが融合した名バラードだ。「愛することは時に痛みを伴う」という普遍的なテーマを、オペラ風の展開と美しいハーモニーで描き出したこの曲は、ファンの間でも高い人気を誇る。ミュージックビデオでは、ファンタジックで奇抜な衣装に身を包んだメンバーの姿も印象的。80年代クイーンの世界観を象徴する1曲だ。




Perfume「ワンルーム・ディスコ」ライブ披露(2009年6月18日)

2009年6月18日、Perfumeは全国ツアー『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』の名古屋公演で、春にリリースされた「ワンルーム・ディスコ」を初めてツアー演奏した。ワンルームでの“ひとり時間”を明るく描いたこの楽曲は、就職や進学で新生活を始めた若者たちの心情とリンクし、多くの共感を集めた。ステージでは、彼女たちの緻密なダンスとライト演出がシンクロし、未来的なポップス像を鮮やかに提示していた。




6月18日の音をポケットに

Radioheadの未来感、Queenの美しき重厚さ、Perfumeの軽やかさ――それぞれの音が、日常のどこかでふと再生される瞬間を待っている。6月18日の記憶を、今日のイヤホンでそっと鳴らしてみよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました