6月21日、音楽が世界を変えた日――Oasis・Prince・The Beatlesの記憶
音楽には、時代や国境を越えて人の心を動かす力がある。 特に6月21日は、その力が音となって現れた象徴的な日でもある。ここでは、世界中で語り継がれる3つの出来事を取り上げ、記憶に響くサウンドをたどってみたい。
Oasis「Wonderwall」日本初登場(1996年6月21日)
1996年6月21日、イギリスのロックバンド Oasis の代表曲「Wonderwall」が日本の音楽チャートに初登場した。 すでにUKでのヒットを経ていたこの楽曲は、アコースティックギターのイントロとノエル・ギャラガーの憂いある旋律が、J-POP中心の日本の音楽シーンに新しい風を吹き込んだ。恋人への想いや孤独と希望を行き来する歌詞は、世代を超えて共感を呼び、今なおカラオケやSNSで引用され続けている。
Prince『Purple Rain』映画版サウンドトラック発売(1984年6月21日)
1984年6月21日、Princeが主演した映画『Purple Rain』のサウンドトラックがリリースされた。 タイトル曲「Purple Rain」はもちろん、「When Doves Cry」「Let’s Go Crazy」など、ジャンルを超越した名曲が収録されたこのアルバムは、全米チャート1位を記録し、グラミー賞も受賞。パープルの衣装とエモーショナルなギターが放つその姿は、音楽史におけるひとつの伝説となった。感情の爆発と孤独の美学が共存するこの作品は、今も色褪せない。
The Beatles「All You Need Is Love」初公開(1967年6月21日 BBC放送)
1967年6月21日、BBCで放送された世界初の衛星中継番組『Our World』にて、The Beatles が「All You Need Is Love」を初公開した。 世界中から4億人以上が視聴したこのパフォーマンスは、まさに“愛こそがすべて”というメッセージを、国境を超えて届けた象徴的な瞬間だった。シンプルなコード進行とラストの“Love, love, love…”というコーラスは、混沌とした60年代末の空気の中で、多くの人に平和のビジョンを見せてくれた。
6月21日、その響きが変えた世界
「Wonderwall」の内省、「Purple Rain」の情熱、「All You Need Is Love」の愛――6月21日には、時代を動かす音楽が響いていた。 ふとした瞬間に再生ボタンを押してみよう。そのメロディは、あの時代と、あの感情を、きっともう一度呼び起こしてくれるはずだ。
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