6月22日、記憶のプレイリストに光が差す――Taylor Swift・Red Hot Chili Peppers・Do As Infinityの3選
人にはそれぞれ、ふと流れてくるだけで一気に過去に飛ばされる曲がある。 6月22日もそんな“記憶のスイッチ”がいくつか押された日だ。 洋楽、邦楽、世代を問わず、今日はこの3つを聴いてから眠ろう。
Taylor Swift「Speak Now」発表(2010年6月22日)
2010年6月22日、まだカントリーミュージックのプリンセスだったテイラー・スウィフトが、 3枚目のアルバム『Speak Now』の存在を堂々と発表した日だ。自作曲のみという挑戦にして、のちにグラミー賞ノミネート。 「Mine」や「Back to December」、あの頃の恋や不安、失敗も成功も包み隠さず詰め込んだこの作品は、ファンの人生とやたらリンクしがち。 “あのとき言えなかったことを今こそ伝えたい”という衝動が、そのままアルバムになったような感覚だ。
Red Hot Chili Peppers『By the Way』リリース告知(2002年6月22日)
2002年6月22日、レッチリが「次のアルバム、来月出すよ」と世間に伝えたのがこの日。 タイトルは『By the Way』。そう、あの名曲であり、アルバム全体のムードでもある。 ファンキーな暴れっぷりから一転、ジョン・フルシアンテのメロディと叙情が炸裂していて、 “レッチリ=アドレナリン”だった人には、いい意味で肩すかし。だがそれが心地よかった。 たまにいるんですよ、筋肉質な見た目で、ものすごく繊細な人――あれ、レッチリのことか。
Do As Infinity「陽のあたる坂道」リリース(2001年6月22日)
2001年の今日、坂道を駆け下りるようにラジオから流れてきたのがこの曲だった。 Do As Infinity「陽のあたる坂道」。ドラマ『初体験』の主題歌でもあり、 背中を押すでもなく、ただ横で一緒に歩いてくれるような、そんな優しさが詰まっている。 柴咲コウと瀬戸朝香の並びがまぶしかったあのドラマを思い出す人も多いのでは? 現代の“エモい”の原型がここにある気がする。
いつかの坂道、誰かの声、そして今日の音
Speak Nowに宿った想い、By the Wayの変化、陽のあたる坂道の温度。 今日の3曲は、派手じゃないけど、しっかりと「その人の人生の一部」になっている。 あなたのプレイリストにも、そっと入っているかもしれない。
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