7月2日──季節は真夏に向かって加速中。
でも音楽の世界では、もっととんでもない加速装置があった。それがこの3曲。
映画ばりのMVで表現の限界をぶち破ったガガ。
アメリカ南部から突如現れ、世界のロックシーンを制した兄弟バンド。
そして、宇宙から音楽を降らせるような壮大なスケールで聴く者を包み込むUKの異端児。
そう、2000年代後半を代表する3曲が、この日を境に人々の記憶に深く刻まれていった。
Lady Gaga「Paparazzi」リリース(2009年7月2日)
まずは我らがレディー・ガガ。2009年7月2日にリリースされた「Paparazzi」は、彼女の初期代表作でありながら、ポップソングの枠を完全に壊した一曲。
曲名からもわかる通り、テーマは“名声と狂気”。
でもその描き方が異常なほど美しくて、危うくて、芸術的。
「I’m your biggest fan, I’ll follow you until you love me」なんて歌詞、ゾクッとするけど、なぜか甘美でもある。
で、何よりヤバいのがMV。ストーリー仕立てで、まるで短編映画。
裏切り、転落、再生──すべてが7分間の映像に詰め込まれてる。
いま見返しても、ガガの狂気的な美学とカリスマ性が爆発してて、ゾクゾクする。
Kings of Leon「Use Somebody」全米1位(2008年7月2日)
2008年7月2日。アメリカのビルボードチャートに静かに、でも確実に異変が起きていた。
Kings of Leonの「Use Somebody」が1位に躍り出たのだ。
もともとアメリカ南部出身のこの兄弟バンド、最初は泥臭いガレージロックで知られてた。
でもこの曲で一気にスタジアム級の“国民的ロックバンド”に昇格。
「You know that I could use somebody…」
このサビ、今聴いても震える。
ちなみに、グラミー賞では「Record of the Year」「Best Rock Performance」など堂々4冠。
南部のローカルバンドが、世界の頂点に立った瞬間。それがこの日だった。
Muse「Starlight」リリース(2006年7月2日)
最後に、ロックバンドとは思えないほど宇宙規模のサウンドを響かせてくれるバンド──Museの登場。
2006年7月2日にリリースされた「Starlight」は、アルバム『Black Holes and Revelations』からの名曲。
「Hold you in my arms, I just wanted to hold you in my arms…」
歌詞はとても人間的で切ないのに、サウンドは銀河系級。
そのギャップにグッとくる。
Museに触れたことがないなら、まずこの曲からどうぞ。
まとめ:時代を動かした“異端”たち
今回取り上げた3曲、どれも共通しているのは“型破り”。
ガガはポップの枠を超えてアートに昇華し、Kings of Leonはローカルから世界へ駆け上がり、Museはロックを宇宙まで飛ばした。
ジャンルも出自も違うのに、なぜかこの3曲は、2000年代後半の“音楽って自由なんだ”という空気を象徴している。
この日、音楽がまた一歩、“未来”に進んだ。
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