6月23日、耳に残るあの声たち――Ed Sheeran・椎名林檎・スピッツの記憶
ふとした瞬間に流れてきて、一気に景色を変えてしまう音楽がある。
6月23日は、そんな曲たちがリリースされた記念すべき日。洋楽と邦楽、ジャンルも時代も超えて、今日はこの3曲を紹介したい。
Ed Sheeran「Thinking Out Loud」リリース(2014年6月23日)
イギリスのシンガーソングライター、Ed Sheeranが2014年6月23日に放ったラブバラード「Thinking Out Loud」。
スーツ姿で踊るMVに胸を撃ち抜かれた人も多いのでは?“君を70歳になっても愛している”という直球の歌詞は、
時代を超えて多くのカップルのテーマソングとなった。恋の始まりも終わりも、静かに寄り添う一曲。
椎名林檎「ギブス」CD発売(2000年6月23日)
2000年のこの日、椎名林檎が放ったシングル「ギブス」。彼女の作品の中でも、特に痛みと執着の匂いが濃い一曲だ。
“あなたのキスを数えましょう”の歌い出しで一気に引き込まれるあの世界観。破壊と再生を繰り返す恋愛の姿を、
あえて美しく描かずにそのまま晒すようなリアルさは、今聴いてもハッとする。
スピッツ「遥か」CDリリース(2001年6月23日)
2001年、スピッツがリリースした「遥か」は、
彼らの柔らかなロックサウンドの中でも、特に“孤独と希望”が共存する美しいバランスの一曲。
ドラマ『Love Story』の主題歌としても使われ、ラストシーンの余韻とともに記憶している人も多い。
あのころ見上げた空と、心のざわめきが蘇るようなメロディだ。
静かに、でも確かに残る音がある
Thinking Out Loud の誠実な想い、ギブスの痛み、遥かの優しさ――
それぞれの曲が、誰かの「今日」と重なっていく。もし再生ボタンを押したなら、
その一音一音が、あなたの記憶の中の景色をそっと照らしてくれるだろう。
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