「Breakeven」「Hunger」「Hot in Herre」──7月7日を彩る3曲の物語

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7月7日、心を揺さぶる3つの物語——ロック、祈り、そして夏の情熱

七夕の夜。願い事を書いた短冊もいいけれど、音楽に込められた“願い”や“感情”に触れてみたくなる。
そんな7月7日には、時代やジャンルを超えて刺さる3曲が、偶然にも重なっている。

The Script「Breakeven」リリース(2008年7月7日 UK)

アイルランド発のバンド、The Scriptによる名バラード「Breakeven」は、失恋ソングの金字塔ともいえる存在。
「心が折れても、人生は止まらない」——そんなリアルな痛みを、ポップスとロックの中間をいくメロディに乗せて歌い上げる。

UKではリリース当初はそこまで大ヒットしなかったが、アメリカやオーストラリアで徐々に火が付き、のちに世界的な支持を獲得。
“哀愁+爽快感”という絶妙なバランスは、まさに2000年代後半の空気感そのものだ。

Florence + The Machine「Hunger」MV公開(2018年7月7日)

「食べ物では満たせない“空腹”がある」——そう語りかけるように始まるこの楽曲。
Florence Welchのソウルフルなボーカルと、緻密で荘厳なアレンジが絡み合い、聴く者の心を内側から揺さぶる。

「Hunger」は、自己受容と渇望、そして愛と信仰が交錯する複雑な感情を、美しい映像とともに提示してくる。
特にMVは、彫刻のようにたたずむ彼女の姿と、激しく動く内面の対比が象徴的。

批評家からも絶賛され、アルバム『High As Hope』を代表する1曲として定着した。

Nelly「Hot in Herre」全米No.1継続(2002年7月上旬)

季節は真夏、空調はギリギリ、そしてラジオからはこの曲が流れていた。
2002年の夏を象徴するヒップホップ・アンセム「Hot in Herre」は、グラミー賞ラッパーNellyの代表作。

ファレル・ウィリアムス率いるThe Neptunesによる中毒性の高いビート、
「暑いんだから脱げよ」というシンプルでキャッチーなリリックは、当時のクラブシーンを席巻した。

Billboard Hot 100で7週連続1位を獲得し、今なお「2000年代らしさ」を象徴する1曲として、多くのプレイリストに残り続けている。

七夕の夜、空を見上げるだけじゃもったいない。
心に届く音楽とともに、自分自身の「願い」にも、少し耳を澄ませてみては。

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